LIVE REVIEW : 2010.5.19[wed]-5.22[sat] @Billboard Live TOKYO
ラッパーも参加、まさに“現役”の貫録
ステージ上の69歳、60年代から数々の伝説を作ってきたセルジオ・メンデスは、まるで音楽が大好きな少年のよう。5月のビルボードライブ東京で、“現役”であることを見せつけるライブを披露してくれた。二人の女性シンガー、ラッパーと共に登場したセルジオは、トレード・マークの帽子とさりげなくお洒落なシャツ姿。バックの演奏に乗って、踊るようにキーボードの前に座るや、軽やかなメロディーを奏で始める。
「コンバンワ!今夜は、ボサノヴァから、ブラジル’66やブラジル’77の曲、そして最新アルバム『ボン・テンポ』のナンバーまで楽しんでください。」そんな自らの紹介の通り、ブラジル’77時代のナンバーでスタート、『ボン・テンポ』のオープニングを飾った「エモリオ」、おなじみの「ヒキガエル(THE)FROG」」・・・と新旧のナンバーを自在に演奏。
ブラック・アイド・ピーズの参加で話題となった『タイムレス』以降のラッパーをフィーチャーしたナンバーではラッパーのH2Oが大活躍。さらにパーカッションのGibiは、カポエラのダンス、絶妙なパーカッション技も披露してクラブをわかせる。
本編のラストは、最新ヒット「ユー・アンド・アイ」からお待ちかねの「マシュ・ケ・ナダ」。これは新旧どちらのアレンジで?と思ったら、しっかりとラップも交えた『タイムレス』の最新アレンジで披露。まさに“現役”の自信とプライドが満ちていた。
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