Billboard Live TOKYO / Billboard Live OSAKA
1年間、数々のライブに足を運んでくださった[ライブの達人]に、
印象に残っているライブ、そして2013年への期待を語っていただきました。


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RON SEXSMITH

BOBBY WOMACK
 ボビー・ウーマック、レオン・ラッセル、リチャード・トンプソン、ロン・セクスミス、リトル・フィート、ブーツィー・コリンズ・・・と今年ビルボードライヴで見せて頂いたアーティストを挙げていくだけで興奮してくるような、今年のラインナップの充実ぶり。どれも圧倒的でしたが、ベスト・アクトは、最も飾り気なく、曲と演奏の力だけですっかり感動させられた、ロン・セクスミスとさせて頂きます。来年も早々からロバート・グラスパー、ヴァン・ダイク・パークス、ミーターズExperience、シュギー・オーティス・・と強烈な来日が続きますので今からわくわくしております。
矢川俊介(MUSIC MAGAZINE)
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 2012年も、たくさんの素晴らしいアーティストとビルボードで出会うことができた。ビルボードと言えば、自分の中では、やはりヒップホップやR&B、そしてソウル、ファンクのライヴへの期待値が特に高い。忘れられないのはドクター・ジョン&ザ・ロウワー・911。ピアノとオルガンを交互に弾き、ジャラジャラと首飾りや杖を揺らしながらニューオーリンズの土臭さを一瞬にしてイメージさせた、あのファンク。あれは唯一無比だった。 
松村耕太朗(ロッキング・オン)
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2012ビルボードライブ・ベスト3
1.ジャック・ブルース/Char/屋敷豪太 / 2.アンナ・カルヴィ / 3.バート・バカラック
 
2012年は、地震の影響でキャンセルが多かった昨年の分を取り戻すかのように、ロック系のライブだけで計70本ほど足を運んだ。ここに選んだ3本は、ビルボードライブ東京で観た10本ほどのライブから選んだもの。1は久々にギミック無しの骨太なロックの醍醐味を堪能。2はエキセントリックな音楽性と個性的なキャラクターにヤラレた。3は、記憶の彼方にあった名曲メロディの数々に大きく心を動かされた。2013年期待のアーティストは、1月のセイント・エティエンヌ、3月のジミー・クリフ、シュギー・オーティス、4月のマイケル・キワヌーカで、是非ビルボードで観たいアーティストは、プリファブ・スプラウト、ワールド・パーティー、ダニエル・アッシュ、シニード・オコナーなどなど。また2013年も良いライヴとの出会いを期待しています。
保科好宏(音楽評論家)
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 2012年10月1日Androidのビルボード公式サイトのリリースを手掛けました。それまでビルボードとは無縁であった私ですが、今回のリリースをきっかけに新たな音楽のジャンルへの興味を増幅させている真っ只中です。初めて見るライブのラインナップ、ビルボードというと大人なイメージが多くあった私ですが、河村隆一や小泉今日子といった学生時代を彩ってくれたアーティストの名前もあることに感動し、30代半ばの私でもそろそろ大人の会場に赴いても良い年代になったのかなと思いました。正直音楽には疎い私ですが、私のような音楽に興味の薄い層に、どのようにアピールしていくのかも含め、来年は新たな発見をするため、ライブに足を運びつつ、ビルボード公式とビルボードジャパンの繋ぎ込みを強化し、音楽を通してサイトも自らも成長していけたらと思っています。
厚海 潤(ドワンゴモバイル)
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 ビルボードライブではなく恐縮ですが、2012年最も印象に残った公演は「Mr.Children TOUR POPSAURUS 2012 @ 東京ドーム」です。今年20周年を迎えた言わずと知れたジャパニーズモンスターバンド。色褪せるどころか今なお進化する彼らのパフォーマンスに魅了されました。来年はビルボードライブにも足を運んで新たな音楽との出会いを楽しみたいものです。
塩見達郎 (ドワンゴモバイル)
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 2012年、ビルボードライブはブーツィー・コリンズやマーカス・ミラーなどの公演を実現し、日本のベーシストを沸かせた1年だったかと思います。そんななか一番印象に残っているのは、やはり13年ぶりのアルバムを発表したグラハム・セントラル・ステイション。言わずもがな、スラップ奏法のパイオニアのひとりとして、そして永遠のベース・ヒーローとして君臨するラリー・グラハム率いるバンドです。脳を揺らすかのようなサムピング、リズムのポケットを適確に射抜くプラッキングが組み合わさったラリーのスラップは、まさに唯一無二。ベーシストではなくとも、バッコンバッコン鳴らされる低音には度肝を抜かれた人も多いのでは?そして2013年に期待する公演ですが、新進気鋭ベーシストのステージをビルボードライブで観てみたいです。特に、フライング・ロータスなどのサポートで活躍するベーシスト、サンダーキャットの単独公演の実現をぜひ!
望月聡太(ベース・マガジン編集部)
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BERNARD PURDIE

MATTHEW SWEET
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 2012年はルーベン・ウィルソン、グラント・グリーンJr.と共に来日したバーナード・パーディと、本誌のイベントに参加してくれたジェームス・ギャドソン、音楽の歴史を築いてきたレジェンド2人のパフォーマンスが強烈でした。共に73歳ながらバリバリの現役、“本物”の音は有無を言わさぬ説得力がありましたね! また若手(?)では、クリス・デイヴは別次元という印象。打ち込み的なループするリズムのニュアンスはもちろん、各種エフェクターを通した音までも表現してしまう斬新なサウンド・アプローチと、それを可能にする超絶テクにただただ驚かされました。ビルボードライブさん、2013年もぜひクリス・デイヴを招聘してください!注目の公演は年明け一発目に行われるナッシング・バッド・ザ・ファンクのステージ。“ファンク・モード”の沼澤尚さんがLAの仲間達と繰り広げるグルーヴは、とにかくヤバいです!
北野 賢(リズム&ドラム・マガジン編集部)
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 私的なベスト3は以下の3公演。マシュー・スウィート「ガールフレンド」全曲演奏を、ヴェルヴェット・クラッシュのポール&リックのバッキング付きで聴けるなんて! 念じ続けると夢って叶うものなんですね。
●マシュー・スウィート(1/6)
●レオン・ラッセル(3/6)
●エリック・アンダースン(9/3)
 2012年も驚きの連続だったBBL。他にもハワード・ジョーンズのファースト&セカンド再現や、ボビー・ウーマック大先生の文字通り“渾身”のステージなど、忘れ難い場面が幾つも記憶に甦る。楽屋で「ディキシー・チキン」の話を訊けたリトル・フィート、「サザン・ナイツ」の誕生秘話を語ってくれたアラン・トゥーサンのショウも、言うまでもなく素晴らしかった。何が驚いたって、年明けにはシュギー・オーティスまで来ちゃうらしいじゃないですか! 体調がすぐれずリタイアしたものと勝手に思い込んでいたので、来日決定の報を聞いて以来ずっとソワソワしている。ああ落ち着かない。早く観たい。しかし、そうした秘孔突きまくりの人選ばかりがBBLの売りではない。どこよりも早くエル・ヴァーナーのような才能溢れる若手を招聘、“今”をきっちり見せてくれもする。ひとつのジャンルや年代にこだわらず、幅広くグッド・ミュージックを紹介し続ける貴重なライヴ・スポット。2013年もきっと、とんでもない驚きを与え続けてくれることだろう。個人的には、ソロ活動を始めた元R.E.M.のピーター・バックや、再結成して話題のdB’sやレッド・クロス、新作最高なボブ・モウルドあたりを観られたら死ぬと思う。ベテランでは、もうあと何年やってくれるかわからないホリーズの来日実現を切望します。
荒野政寿(CROSSBEAT編集長)
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 2012年に見たビルボードライブ東京の公演の中で,1本挙げることに迷いはない。2月23日に見た,偉大なるラスト・ソウルマン,私にとっての尊敬すべき“オヤジ”,ボビー・ウーマック(vo)になる。確かに,ジャズ専門誌に勤務しているので,ジャズ最前線を提示してくれたロバート・グラスパー(p),また野力(p,key)+岡沢(el-b)+渡嘉敷(ds)という鉄壁のサポート陣を率いて自身の世界を描いたケイコ・リー(vo)のショウも捨て難いが! 17年振りの来日となったミスター・ウーマックは,不自由な足をひきずり杖とともに登場しスツールに腰掛ける。それはマッチョにシャウトし汗をまき散らす姿ではない。しかし,67歳のソウルマン,歌声は伸びやかで力強い。またここぞという場面では立ち上がり威風堂々たる姿で渾身の熱唱を響かせる。その姿がたまらなかった。オヤジに枯れた魅力なんて似合わない。逆風の中でも前傾姿勢を貫こうとする生き様,男たるもの斯くありたい。
諏訪泰介(JAZZJAPAN編集部)
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クレモンティーヌ in Billboard Live OSAKAは印象的であった。     
呼吸するように、語るように、歌う。決して力まない。
ステージは 客席も含めた空間でなければならない 
ファンではなくつきあいで無理矢理つれられて来られた客が楽しめることが最重要
というコンセプトがアーティスト本人と事務所の大前提。

フランス語の発音が、これぞ正に『カヴァー曲』へと化けさせる。
”MY WAY" is not Ameican song, but French song "Comme d'abitude"と
嫌らしくないフランス人の気品に溢れたプライドをさりげなく伝える。

「上を向いて歩こう」「天才バカボン」「ラビアンローズ」
「吉本新喜劇のテーマ」「オーシャンゼリゼ」など
誰もが知っている楽曲をシャンソンは当然、ボサ・ジャズ風におしゃれにこなす。
何が飛び出すか、緊張が走る中。サビでわかる「スーダラ節」。客席から笑いが起こり、
自然にスタンディング、しかも宴会流手拍子。場内がひとつになる。
Billboard Live OSAKA(・・・・)ならではのライブが楽しめた。
谷奥孝司(毎日放送)

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